アートフレームを作ろう

森のある暮らしのすすめ 2013.04. 8

冬の森を散歩するとよく目にするのが、小道の端に落ちている小枝です。

今回はその小枝を使って、オリジナルのアートフレームを作ってみます。

 

130206_007.jpg 拾った小枝たち。堀之内寺沢里山公園は、かつての里山の環境を残した公園なので、
コナラやクヌギ、ヤマザクラ等の枝が中心になります。

 

用意するもの

■ベース用の材(今回使ったのは版画用の板です。短手15cm、長手20cm、厚さ8mm)

※板の裏に「豆カン」のネジを入れるので、少し厚みのある板を選びます。

 

■フレーム用の小枝(今回は堀之内寺沢里山公園内を散策した時に拾ったものを使っています。)

 

■水性絵の具(今回はSAKURA POSTER COLORSのセルリアン・ブルー/144を使用)

※お子様がお持ちの教材用の水彩絵の具でもよいのですが、今回はポスターカラーという水彩絵具を使っています。

アクリル系のものだと、ベース用の材の木目が隠れてしまうので、水彩系のものを使います。

なお水彩絵の具は重ね塗りすることで多様な色合いが出せますが、
ポスターカラーは水彩系ながら、乾くと下の色が完全に隠れるといった性質をもつ、不透明な水彩絵の具です。

 

■豆カン(安全荷重2kg程度の小型のもの)

 

■ハケ、筆を洗うための空き瓶、パレット、ドライバー、木工用ボンド、のこぎり、剪定ばさみ、新聞紙、古布 等

 

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作り方

 

1.背面に豆カンを付ける

フレームを固定する前に、ベースの背面に壁に吊り下げるための金具を付けます。

 

 

 

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2.ベースに色を塗る

完成したアートフレームに何を飾るかにもよりますが、例えばお子さんの絵を飾るとしましょう。

ポップなビタミンカラーにするか、シックな黒や濃紺にするかは自由です。

水彩なので、水を付けて、少し濃い目に塗っていきます。

 

 

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ペーパーパレットは水を通さないタイプの紙のパレット。
とても便利です。

 

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こんな感じでざっと塗って少し乾かします。
ポスターカラーは塗りムラができずらい絵の具ですが、さらにこのあと拭き取っていくので、大まかでかまいません。

 

 

3.木目を出す

塗ってから少しだけ時間を置きます。水分が少し残っている状態で、

絵具を拭き取るとベースの木目が浮き上がります。

木目を出したくない場合は、絵具を濃い目に塗って、拭き取らずに乾かしましょう。

 

 

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古い布で絵の具を拭き取ります。

 

 

 

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拭き取るとこんな感じで木目が出ます。
木目を出さずにマットに仕上げたい場合は、この拭き取り作業は行いません。

 

4.小枝のフレームを付ける

拾ってきた枝でフレームを作ります。

真っ直ぐなベースに合わせてみるとわかるのですが、自然界に直線は存在しません。

ベースの材を枝で囲もうとすると、少し浮いたり、はみ出したりするはずです。

今回は切ったり、伸ばしたりせず、その自然の造形を活かしてみましょう。

 

 

 

130206_010.jpgベースに枝を合わせて、四方の長さを決めます。

 

130206_011.jpg枝が細ければ、乾燥しているので手で折れます。
太めのものはのこぎりか剪定バサミで切ります。

 

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フレームを木工用ボンドで固定していきます。
その時にあると便利なのがマスキングテープのような、すぐにはがせるテープです。

 

130206_008.jpg木工用ボンドは速乾性がないため、固まるまでマスキングテープで仮止めします。 

白いボンドが透明になったら乾いた証拠。固定されたらテープをはがします。

  

ここまでくればフレームの完成です。

あとは好きな文章を書いたり、写真をコラージュしたり、

玄関ドア横に飾って表札替わりにも使えそうです。

 

130206_013.jpgあなたの中により多くの光を受け入れるほど、あなたの生きる世界はより明るいものになるだろう。
-Shakti Gawain

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