森の素材でクリスマスシーズンを飾ろう
こんにちは、森+LABOです。
先週末に冬の森+LABOイベント『森の素材でクリスマスリースを作ろう』を開催しました。
今回はそのイベントのご報告です。

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今回は森の中にある素材を活かして、クリスマスリースやお正月飾り作りを体験するイベントを開催。
・森の中には、触れるとかぶれるウルシや野イチゴ等の棘のある植物も多いので、よく観察してから手を伸ばすようにしましょう。
・素材を集める前に、どんなものを作りたいか少しイメージしながら集めてみましょう。
といった簡単なレクチャーを受けて、いざ出発です。
普段は入ることのできない、住宅地のまわりの森をみんなで歩いてみました。

ふだんは見られない森の上からの景色が新鮮だったようです。

森の中では、フクロウを作るためのススキをちょっともらったり...。

枯れたスギやシュロの木から皮を少しもらったり...。
リースの材料に使えそうな素材をよーく観察しながら、少しずつ集めてみました。
そして集会所に戻ってきてから、集めたクズ(葛)の茎でリースの土台をそれぞれに作ってもらいました。
リース作りの講師としてご協力いただいたtusbomiさんの指導の元、最初はどうしていいかわからなかった皆も
上手に茎をリース状にまとめていきました。

作りたい大きさを決めて輪っか状にし、3~4周巻いた枠の外側に茎をらせん状に巻き付け、まとめていきます。

クズ(葛)の葉は枯れてなくなり、取ったばかりの茎は柔らかく、リースのベース素材にぴったりでした。
クズは地面に着いた茎から宿根し、どんどん生息域を広げていくやっかいな植物なので、冬のうちにリース素材として取ってしまうと、
夏の雑草取りの手間を軽減させることにもつながります。
まさに一石二鳥ですね。
さて、ベースが完成したら、森の中で少しずつ分けてもらったものを自分のベースに当ててみます。


なんだかこれだけでもう十分素敵ですが、
昼食をはさんで、午後からは森+LABOが用意した他の森で取れた素材と合わせて、
クリスマスリースやお正月飾りを本格的にデコレーションしていきました。

これが森+LABOとtsubomiさんで用意したデコレーションの材料です。
松ぼっくりやツバキの実とその殻、どんぐり、綿の実、鷹の爪、毛糸、稲穂、麻紐等等盛りだくさん。
他の森や田んぼからいただいてきたものや、生花市場や手芸店で買ってきたものです。
これをこのシンプルなベースの上に置いて、クリスマスやお正月用のリースや飾りを作ります。
ちなみにこれはtsubomiさんによるお手本のお正月飾り。
素敵です~。
ベースに固定せずに、外せるように作っておいたり、水引や熨斗を付けたりすると、
クリスマス用のリースがお正月用にも変身しますし、季節ごとの楽しみかたができるとのこと。

先生のお手本を横目に、みんな思い思いの飾りを作っていきます。

飾りは葉っぱ等は手芸用のワイヤーで小分けにしておき、斜めに巻き付けながらベースに固定。
その後に、松ぼっくりや綿の実、どんぐりなど立体的なものをグル―ガンを使って固定していきます。

実際にやってみると、これがなかなか難しいのです。
写真からの当日の皆さんの真剣さが伝わってきますね。
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早めに終わった子どもたちは、先生に教わって、先ほど集めたススキを使ってあるものを作っていました。

それはフクロウ!

拾ってきた枝に付けてみました。目もクチバシも自然の素材です。
そして完成後には、みんなで作ったものを紹介しあい、講師のtsubomiさんからそれぞれ講評していただきました。

素材集めから始まり、昼食後の眠さや製作中の苦しみもありましたが、なんとか満足いくものに仕上がったようです。
「これでようやく我が家の玄関を飾るものができた。」という感想もいただきました。
皆様、お疲れ様でした~。
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今回は30名の定員のところ70名超のお申し込みをいただいたため、急きょ50名近くに枠を増やして開催しました。
50人+スタッフが10人以上、総勢60人が集会所に入りきるのかと不安に思っていましたが、
講師のtsubomiさん、事業者である積水ハウス様、大和ハウス工業様、
そして自治会様の森+LABOチームの皆様からもご協力をいただき、なんとか無事に終了することができました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
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森+LABOのイベントを通して、ふだん通りすぎたり、見たりしているだけではわからない東山住宅地の森のある暮らしの魅力を
もっと多くの方に実感していただければと思っています。
春はタケノコ掘りと野草料理を通して、また違った魅力を皆さんと一緒に発見していきたいと考えています。
どうぞお楽しみに!