循環する落ち葉
こんにちは、森+LABOです。
11月も終わりにさしかかり、東京都内でも紅葉が深まってきています。

紅葉と言えば、真っ赤な「イロハモミジ」などをイメージしますが、
多摩ニュータウン東山周辺の森はコナラやクヌギ、アカシデといった黄葉する木が多いので、
京都の秋とはまた違った趣ですよね。

さてこの里山の森(雑木林)に落ちた葉っぱは、里山の中でも大事な資源として利用されてきました。
雑木林の中に積もった落ち葉をかき集めて堆肥化し、畑に撒いていたのです。
しかし1960年代以降、田畑への施肥に化学肥料を用いることになり、落ち葉をかいて堆肥化するといった
労力をかけようとする農家がどんどん減っていきました。
落ち葉の堆肥には肥料分の窒素が多く含まれているわけではありません。
しかし、畑の土をふかふかと柔らかくし、保水と排水のバランスを良くしたり、
土壌に間隙ができるために微生物も多くなるので、畑の土壌状態を良好に保つために使われてきました。
色づく木々のことを「落葉樹」と言いますが、落ちた葉っぱはこんな風に役立つのですね。