穀雨の頃に

 2015.06.29

こんにちは、森+LABOです。

桜の頃を過ぎ、色んな木々の新芽が伸び始めています。

150427_001.jpg
この頃は24節季の「穀雨(こくう)」にあたります。
穀雨とは、「降る雨は百穀を潤す」、つまり「田畑の準備が降い、春の雨が降る頃」をさし、
穀物の成長を助ける雨のことでもあります。


150427_003.jpg

降った雨を吸って、若葉はぐんぐんと伸びていきます。

植物の根には、根から吸い上げた水分や養分を茎や葉に栄養を運ぶための「導管(どうかん)」と、
葉でできた栄養素をその他の部位に運ぶ「師管(しかん)」があります。

植物の葉の表側には「葉緑体(ようりょくたい)」をもった細胞がつまっていて、
この葉緑体が太陽の光を受けて、根から吸い上げた水を水素と酸素に分けます。
酸素は葉にある気孔から外へ逃し、残された水素と空気中の二酸化炭素を結び付けて「でんぷん」を作ります。
これを光合成と言います(学校ではるか昔に習った覚えがあると思います)。

光合成で作られたでんぷんは夜になると糖分へと変わり、師管を通って茎や根に運ばれ植物が成長するための栄養となります。
植物にとっての光と水は自分で栄養素を作りだすために欠かせないものなのです。


150427_002.jpg
この最後の春の頃が過ぎると、暦の上では立夏となり、夏が始まります。
光を受けて芽吹いた緑の成長が進み、森の緑がいっそう深まるこの季節。
新緑の空気に包まれに、森の中へ出かけてみませんか。

ページトップ