『イベント報告』の最近の記事
森森ウォークラリー
久しぶりの森+LABOイベントを、12月13日(日)に開催しました。
今回はそのイベントの様子をレポートします。
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森+LABO 冬のイベントは「森森(もりもり)ウォークラリー」。
東山住宅地のまちや森の中を歩きながら、12本の木の名前を当てていくクイズ形式のイベントです。

当日は冬ながらも日差しは温かく、風も穏やかなイベント日和。
午前・午後の部とも天気に恵まれ、のんびりと屋外のイベントを楽しみました。
午前9時50分、午前の部のウォークラリー開始。
クラブハウスからもりみの公園横を抜け、沖ノ谷戸公園の森4区側入り口へ向かいます。
クラブハウスからもりみの公園横を抜け、沖ノ谷戸公園の森4区側入り口へ向かいます。
途中に植樹されている木々について、坂場先生が特徴などを丁寧に説明してくれます。
ここで説明された内容が、後に行われる木の名前当てクイズのヒントにもなっていました。
ここで説明された内容が、後に行われる木の名前当てクイズのヒントにもなっていました。
12本の木には3つのヒントと、種や花などが合わせて表示されているので、
みんなはそれも手がかりに木の名前を探していきます。
写真は午後の部に参加してくれた子供たち。
大人顔負けの真剣さで、坂場さんのお話をメモしたり、木の幹や実に触れたり、
ヒントを元に真剣に考えたりしながら回答用紙に答えを書いていました。
ウォークラリーは沖ノ谷戸公園をゆっくり周遊し、愛宕神社前へ。
愛宕神社すぐ横にある木もクイズの対象です。葉を揉むと良い香りがします。
みなさん、実際に葉を触り、においを確認していました。
この木は長寿で、樹皮は防虫剤の原料になるとのこと。昔はきっとこの木の葉を使っていたのでしょう。
みなさん、実際に葉を触り、においを確認していました。
この木は長寿で、樹皮は防虫剤の原料になるとのこと。昔はきっとこの木の葉を使っていたのでしょう。
葉っぱの裏を見たり、落ちている種を拾ったり、みんな真剣に名前を当てていきました。
その他に解答用紙にも3つのヒントが書いてあるので、それも参考に名前を当てていきます。
たとえば11番のヒントは
・ツバキの仲間で、若い葉をつんで飲み物にします。
・奈良時代に中国から薬として入ってきました。
さてこの木のなまえはなんでしょう?
静岡とか宇治などが産地として有名な植物です。
さてクイズも終わり、東山クラブハウスに戻ってドングリの試食会を行いました。
ドングリにはタンニンという渋みを含む成分が多く含まれているため、そのままで食すには向いていません。
しかしタンニンが少ないドングリがあります。
それが「マテバシイ」と、東山のシンボル「スダジイ」です。
この2つのドングリには渋みが少ないため、軽くあぶるだけで美味しく食べることができます。
今回は試食のために、クラブハウス外にあるかまどでドングリを炒ってみました。
いぶしたどんぐりはクラブハウスの中で試食。
どんぐりを食べるなんてそうそう経験がないものですが、
食べると栗に似てホクホクした食感で、ちょっと塩をふって食べても美味です。
最後はドングリを試食しながら、木の名前当てクイズの答え合わせ。
今回のクイズはなかなか難しいと思っていましたが、
なんと午前の部は4組、午後の部は参加者全員が全問正解という驚きの結果になりました。
さすが東山住宅地に住んでいるだけあって、みなさん自然への関心や理解が深いようです。
ウォークラリーは午前・午後の部とも時間をオーバーするほどの盛況ぶりでした。
また季節を変えて実施してみたいものです。
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いつも何気なく見ている木の葉っぱの形や色、枝や幹の色や模様をじっくり観察してみると
森の中に色んな種類の木があることに気が付きます。
植物の名前はなかなか1回で覚えることは難しいものですが、
何度も何度も見て聞いてを繰り返しながら、少しずつ名前を覚えてみましょう。
きっといつもの散歩道や学校や会社への行きかえりの道も、もっと違った楽しみを発見することができますよ。
春のイベント報告~森の恵みを味わおう~
こんにちは、森+LABOです。
昨日、タケノコ掘りをメインとした森+LABOの春のイベント「森の恵みを味わおう」が開催されました。
今回は50名の応募枠に対し、3倍近いお申し込みをいただきました。
そこで午前と午後で少しメニューを変えて、120名までの方にご参加いただきました。
イベントのスタッフとしてご協力いただいた東山自治会役員の有志の皆様、
そして積水ハウス、大和ハウスのお手伝いの皆様に改めて御礼申し上げます。
さて午前のメニューは「草もちづくり+タケノコ掘り+林間整備体験」という盛りだくさんな内容です。

先端が地上に出て、なおかつ穂が緑色に変わっているものは光合成が始まっている証拠。
こうなるとアクが強くなってしまうので、できれば緑ではなく黄色、さらにちょっとだけ出ているものを狙いたいところ。
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さてタケノコ掘りの前に草もちの材料「ヨモギ」をみんなで摘んでいきました。
にしきの森の中にはヨモギがたくさん。
この中から葉っぱの先のやわらかいものだけを摘んでいきます。

草もちを作るときに一番大変なのは、このヨモギの葉っぱをペースト状にすることなのですが、
葉の根元に枝を残したまま集めるとその作業がより大変なものになります。
もちろんフードプロセッサーがあれば固い枝も粉々になりますが、やはり固さが残るので、
葉っぱ集めは慎重に行ってもらいました。
集めた葉っぱを調理スタッフが回収し、
みんなはにしきの森のもっと上のほう、タケノコの待つ森の中へ入っていきました。

背中からあふれる「やる気」。
皆さん、掘る気まんまんです。

まずは講師の坂場光雄さんから、剣スコップを使ったタケノコの掘り方を教わります。
それから竹林内に各自散らばって、タケノコ探し&タケノコ掘りを開始しました。

当初は心配されていたタケノコの出るタイミングや本数でしたが、ふたを開けてみれば杞憂だったようで、
みなさん次から次へと掘っていきました。

午後の部の皆さんだってこの通り。


みんなで掘ったものをクラブハウスに持ち帰り、テラス部分に並べたところこんなにたくさん取れたのでした。


大漁~。午前と午後の部を合わせて計160本は採れました!!
東山の森の恵みをクラブハウスのかまどで調理し、さっそく試食。

午前の部で作った草もちも、午前の部に参加した皆さんのご協力のおかげで、
午後の部の人たちにも少しですが味わっていただくことができました。

草もちの「もち」と「ヨモギペースト」を混ぜる作業は全て人力、手作業によるものなので、
「おいしい」と食べていただけた言葉は、午前の部でご協力いただいた皆さんにも届けたいと思います。
大変な作業をお手伝いいただいた皆様、ありがとうございました!!
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イベントの感想として、タケノコ掘り体験を「宝もの探しみたいで楽しかった。」と言ってくれた男の子がいました。
ここにはタケノコだけじゃなく、色んな宝ものがまだ眠っていて、いつの日か誰かに探してもらうのをずっと待っているような気がします。
森のある暮らしを楽しみながら、森の環境も、まちの環境も、そして人と人のつながりも深まっていく。
これからも森+LABOはそんな未来を夢見て活動を続けていきます。
次回のイベントはちょっと間が空いて、2014年の秋頃を予定しています。
東山の宝ものを探すような内容を考えますので、またふるってご参加ください。
森の素材でクリスマスシーズンを飾ろう
こんにちは、森+LABOです。
先週末に冬の森+LABOイベント『森の素材でクリスマスリースを作ろう』を開催しました。
今回はそのイベントのご報告です。

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今回は森の中にある素材を活かして、クリスマスリースやお正月飾り作りを体験するイベントを開催。
・森の中には、触れるとかぶれるウルシや野イチゴ等の棘のある植物も多いので、よく観察してから手を伸ばすようにしましょう。
・素材を集める前に、どんなものを作りたいか少しイメージしながら集めてみましょう。
といった簡単なレクチャーを受けて、いざ出発です。
普段は入ることのできない、住宅地のまわりの森をみんなで歩いてみました。

ふだんは見られない森の上からの景色が新鮮だったようです。

森の中では、フクロウを作るためのススキをちょっともらったり...。

枯れたスギやシュロの木から皮を少しもらったり...。
リースの材料に使えそうな素材をよーく観察しながら、少しずつ集めてみました。
そして集会所に戻ってきてから、集めたクズ(葛)の茎でリースの土台をそれぞれに作ってもらいました。
リース作りの講師としてご協力いただいたtusbomiさんの指導の元、最初はどうしていいかわからなかった皆も
上手に茎をリース状にまとめていきました。

作りたい大きさを決めて輪っか状にし、3~4周巻いた枠の外側に茎をらせん状に巻き付け、まとめていきます。

クズ(葛)の葉は枯れてなくなり、取ったばかりの茎は柔らかく、リースのベース素材にぴったりでした。
クズは地面に着いた茎から宿根し、どんどん生息域を広げていくやっかいな植物なので、冬のうちにリース素材として取ってしまうと、
夏の雑草取りの手間を軽減させることにもつながります。
まさに一石二鳥ですね。
さて、ベースが完成したら、森の中で少しずつ分けてもらったものを自分のベースに当ててみます。


なんだかこれだけでもう十分素敵ですが、
昼食をはさんで、午後からは森+LABOが用意した他の森で取れた素材と合わせて、
クリスマスリースやお正月飾りを本格的にデコレーションしていきました。

これが森+LABOとtsubomiさんで用意したデコレーションの材料です。
松ぼっくりやツバキの実とその殻、どんぐり、綿の実、鷹の爪、毛糸、稲穂、麻紐等等盛りだくさん。
他の森や田んぼからいただいてきたものや、生花市場や手芸店で買ってきたものです。
これをこのシンプルなベースの上に置いて、クリスマスやお正月用のリースや飾りを作ります。
ちなみにこれはtsubomiさんによるお手本のお正月飾り。
素敵です~。
ベースに固定せずに、外せるように作っておいたり、水引や熨斗を付けたりすると、
クリスマス用のリースがお正月用にも変身しますし、季節ごとの楽しみかたができるとのこと。

先生のお手本を横目に、みんな思い思いの飾りを作っていきます。

飾りは葉っぱ等は手芸用のワイヤーで小分けにしておき、斜めに巻き付けながらベースに固定。
その後に、松ぼっくりや綿の実、どんぐりなど立体的なものをグル―ガンを使って固定していきます。

実際にやってみると、これがなかなか難しいのです。
写真からの当日の皆さんの真剣さが伝わってきますね。
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早めに終わった子どもたちは、先生に教わって、先ほど集めたススキを使ってあるものを作っていました。

それはフクロウ!

拾ってきた枝に付けてみました。目もクチバシも自然の素材です。
そして完成後には、みんなで作ったものを紹介しあい、講師のtsubomiさんからそれぞれ講評していただきました。

素材集めから始まり、昼食後の眠さや製作中の苦しみもありましたが、なんとか満足いくものに仕上がったようです。
「これでようやく我が家の玄関を飾るものができた。」という感想もいただきました。
皆様、お疲れ様でした~。
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今回は30名の定員のところ70名超のお申し込みをいただいたため、急きょ50名近くに枠を増やして開催しました。
50人+スタッフが10人以上、総勢60人が集会所に入りきるのかと不安に思っていましたが、
講師のtsubomiさん、事業者である積水ハウス様、大和ハウス工業様、
そして自治会様の森+LABOチームの皆様からもご協力をいただき、なんとか無事に終了することができました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
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森+LABOのイベントを通して、ふだん通りすぎたり、見たりしているだけではわからない東山住宅地の森のある暮らしの魅力を
もっと多くの方に実感していただければと思っています。
春はタケノコ掘りと野草料理を通して、また違った魅力を皆さんと一緒に発見していきたいと考えています。
どうぞお楽しみに!